道007 松川街道「大峠」


江戸時代の日光地震の影響による地滑りで会津西街道が通行できなくなり、急遽開削された松川街道。
会津藩や越後の村松藩の大名も通った事のある由緒ある街道です。
会津西街道再開後も脇街道としてそれなりに賑わっていたようですが、あまりの深山の為、その後の自動車交通時代に取り残され、今は登山者が訪れるのみとなっています。

大峠の一里塚。
2基現存。笹に覆い尽くされている左右の盛り上がりがそれです。
野際宿側より、正面には大峠がありますが、立木により見えません。

街道時代の石畳が残っています。
だいぶ荒れていますが、時代に取り残されたが故ですね。

途中からは、蛇行する街道を無視するように直登する登山道になります。
駐車場からは2キロ程度、標高差約150メートルで大峠に到着します。
笹藪の先は、もう大峠です。


大峠、標高は1498メートル
6年ぶりの大峠、こんなところまで来る予定ではなかったので、カメラ以外は完全に手ぶらです。
そんな訳で、息が上がらない、汗をあまりかかないようにだいぶゆっくり登って来たので、駐車場から約45分かかりました。
前回は約35分で到着したので、10分位余分かかった事になります。
重ねた齢か、ふえた重量が原因なのか…それは謎です。
あの頃は、この後、三本槍岳まで登ったので「元気があったんだな」と、その時は思っていました。

2008年10月13日の画像。

流石山側のお地蔵様ですが…

2008.10.13

2014.10.26
新しいお地蔵さまが奉納されていました。
もう、一人じゃないね。



2008.10.13

2014.10.26
並ぶ順番が変わりました。


2008.10.13

2014.10.26
雲以外は全く変わらぬ風景がそこにはありました。
森林限界を越えているので、植生もほとんど変わっていません。
ほぼ、同じ位置からの撮影ですが、当時と今のカメラでは写る範囲がだいぶ違いますね。
当時のカメラ Panasonic DMC-LC70
今のカメラ Canon SX700HS


2008.10.13
三本槍岳登山道の途中から大峠を望む。
笹の絨毯が美しい。
今回は、登山道は登らなかったので俯瞰画像はありません。


2008.10.13
おまけ、大峠で飲みきったペットボトルを捨てようと鏡石パーキングエリアで取り出したら、気圧の差で潰れていました。


訪問日:2014年10月26日
所在地:福島県下郷町、栃木県那須塩原市