白糸の滝(登山道より)0051-2福島030-2

滝名称:白糸の滝(しらいとのたき) Shiraito no falls
所在地:福島県猪苗代町(ふくしまけんいなわしろまち) Inawashiro Town Fukushima prefecture  
滝落差:50メートル
滝 幅:?メートル
河川名:硫黄川
その他:
駐車場:あり
難易度:★★★☆☆(展望台までは、歩きやすい遊歩道を10分程度、分岐までは展望台から30分程度)
訪問日:2013年5月23日


その1こちらの続きです。

安達太良山の船明神山ルートを辿って滝に接近を試みます。

こちらは見下ろして撮影していますが、白糸の滝展望台から尾根筋へ出るまでは、このような九十九折れの登山道で比高を稼ぎ、灌木が迫る眺望の開けない道を進みます。


7、8分程で、ようやく眺望が開けます。
左側は白糸の滝の渓谷、右側は、沼尻スキー場最上部のゲレンデです。

スキー場最上部、急斜面で先が見えません…

ようやく見えてきた白糸の滝。
とは言え、滝が見えるのはほんのわずか、普通に歩いて1分位の間だけです。
ずいぶん高い所に来てしまった、と言う事と、この道を進んだのでは、滝のすぐ横を通っている道には行けない事が今更ながら解りました。


この道に行きたかったのですが、どうやら、駐車場にあった立ち入り禁止の方から入らないといけないらしい。

再び灌木地帯へ入りました。
ここは、風通しが悪いので、蚊柱が何本も立っていて払いながら進みました。
元々は、こういう感じの林を進んでいた物が、崩落によって滝が見えるようになったんだろうな。
どうやら、この辺りで、滝より上流に来てしまったようです。

上の写真から7分歩きました。
左側が開けてきました。
奥に見える白い山の横には、沼ノ平があり火山性のガスが噴出している為、立ち入り禁止です。

沼尻登山口と船明神コースの分岐です。

眼下には、沼尻温泉の源泉、硫黄鉱山の廃墟が点在しています。
中央を流れるのが、硫黄川でこの下流に白糸の滝があります。
源流は沼ノ平、この段階では、温泉成分が多量に溶け込んだ水が流れている状態です。
また、谷底に下るにつれて植生が薄くなり、谷底に至っては植物が全く生えていないところが、この谷の恐ろしさを表しています。
現地点の標高は1300メートル、谷底の標高は1240メートル。
その差は60メートルありますが、この尾根の段階で既に硫黄の臭いが漂っています。
この日は風も弱く硫化水素の濃度が高い可能性がある事と、俺の心も別件で弱り切っていた事から、情報を集め再度アタックしようとこの日はここで撤退を決めました。

その3へ続く