白糸の滝(沼尻温泉源泉)0051-3福島030-3

この場所からは白糸の滝が見えないので白糸の滝の写真はありません。
白糸の滝の画像は、その1その2をご覧ください。

滝名称:白糸の滝(しらいとのたき) Shiraito no falls
所在地:福島県猪苗代町(ふくしまけんいなわしろまち) Inawashiro Town Fukushima prefecture  
滝落差:50メートル
滝 幅:?メートル
河川名:硫黄川
その他:
駐車場:あり
難易度:★★★★★(展望台までは歩きやすい遊歩道を10分程度、分岐までは登山道を30分程度、分岐から川底までは10分程度。硫化水素の危険地帯なので★一つ追加です。)
訪問日:2013年5月28日

5月23日撤退したあの尾根から、眼下の源泉を見下ろします。
あの日と違うのは、風が吹いている事。
硫化水素の濃度が低いと判断し登山道を下り始めます。

地図読みで40メートル位下ると、硫黄鉱山のズリの山の上に到着します。
ここから川底までは、僅かな草が茂るだけの不毛地帯になっています。

下流側、温泉のパイプラインから湯気が立ち上っています。
また、鉱山の機械の部品が地面に埋まっています。

上流側。激しく湯気が上がっている先が源泉です。

今下りてきた尾根を振り返ります。
一番低く見える部分の少し右側に樹木が僅かに切れている部分があり、そこが降下開始ポイントです。


温泉は、塩ビのパイプの部分と、木の蓋が取り付けられた樋の部分があります。
この部分は樋からパイプに切り替わる部分のマス。
試しに温泉に触ってみましたが、ものすごい熱さでした。よい子は真似しちゃダメだよ。

川底に下りてきました。川は、木でできた橋を渡ります。
一番上の「ごめんね〜」の画像の足もとに写っているのがその橋です。

硫黄川です。
この川は、温泉成分が溶け込んでいて、その為乳白色に見えます。流れる温泉です。
温度は、温水プール位でした。
熱い季節なら、川での入浴も楽しめそうですが、駐車場には入浴絶対禁止の看板も立っており、入浴し何かあった時には多大な迷惑を掛ける事になるので、控える事が無難です。
以前は、この場所に温泉街があったようですが、硫黄鉱山と訪れる観光客への利便性を考えて、現在の場所へ下がったそうです。


対岸に渡りました。
この木道は源泉まで続いていますが、茶色の大きな岩のところから先は立ち入り禁止となっています。
高濃度の硫化水素にあたると一瞬にして気を失う(即死)らしいので、人様に迷惑をかけたくないのならば、立ち入り禁止区域には入らないようにしましょう。



この日の最奥地点、下についてから15分。なんとなく頭が痛くなってきたので、撤退開始。
この奥が活火山の沼ノ平。
現在は立ち入り禁止です。

2000年代前半の訪問記には現存しているこの建物ですが、現在は潰れてしまいました。

道の脇には巨大な岩石が転がっています。

硫黄川の左岸は崩落が進んでいます。

右岸は、川から少しの平場があり、その奥が崩落しています。


温泉のパイプラインが1本に統合されるすぐ上流には三連の滝が落ちています。
左岸はオーバーハングした尾根があり、右岸も接近する場所がありませんでした。

光学4倍ズームで。
滝の上流では、石垣による護岸工事が確認されました。
本来は左岸の尾根を巻いて流れていた川を、尾根を切通して今の流れに変えたのではないかと推測します。

16倍ズームで、
滝の存在に気がついたのは、こちら側に渡ってから、ここが普通の場所なら戻って撮影も考えるのですが、少々体調が悪くなってきた事もあり、この滝に接近するのは、次回秋頃、安達太良山登山の時に持ち越す事にしました。
ネットを探しても、この滝の写真はでてこないんだよな。
明治期の沼ノ平噴火の際、火砕流が発生しこの地で72名の方が犠牲になったそうです。
時間にすれば、20分位でしたが、荒涼とした風景と点在する鉱山と温泉の廃墟がこの世の終わりの様でした。
その4へ続く