幻の大滝 その1 0034-1福島022-1

滝名称:幻の大滝(まぼろしのおおたき)Maboroshi no ootaki falls
所在地:福島県須賀川市(ふくしまけんすかがわし) Sukagawa City Fukushima prefecture  
滝落差:80メートル
滝 幅:20メートル
河川名:大滝川
その他:
駐車場:あり
難易度:★★★★★(倒木手前の駐車スペースから林道、遊歩道を約2.5キロ約1時間10分位)
訪問日:2013年4月23日


滝壺内です。
ハードランディングをしていないので、水深は浅め。


国道118号から大滝川砂防ダムまでは、交差点に幻の大滝の案内看板が建っています。

大滝川砂防ダム
ここから少し奥に進むと舗装が途切れ、ダートになります。
ダートになって少し進むと、

七ッ石のモニュメントがあります。
大滝川ダムの西方の山岳を八幡岳と称し、地域の人々は、大自然の恩恵を享受しながらこの地の歴史を刻んできました。
 この地方には、八幡岳を中心に「八幡太郎義家公」の伝説がたくさんあり、「八幡」の名が随所にあります。
 自然の理に生かされ、また、自然を大切にし、そして自然と共生して来た人々の姿が義家公伝説と共に現在に引き継がれております。
 常に自然を味方にし、活用したとされる義家公の伝説の中から「七ッ石」をモニュメントに表し、更なる「自然との共生」ができる人々の未来を希い、ここに伝説の一部を記します。


義家が東征の折、この八幡岳で激しい戦闘があった。
鶏峠まで攻め立てていた時に一天にわかにかき曇り、ものすごい雷鳴とともに、親指ほどの大きなヒョウがバタバタと降り出し、天の神様が怒り狂ったようになりました。
 気温も下がり兵士たちの士気も下がりました。
 義家公はこれではいけないと、大きな七つの石を軽々と抱き上げては、次々と麓めがけて投げ飛ばし、兵の気持ちを落ち着かせたと言う。
 今では、義家公が大石を投げ飛ばした山を「八幡岳」、その大石を並べ戦機を占った所を「七ッ石」と呼んでいます。
  現地の案内板より



さらに奥へ。すると…倒木です。
今年何本いなしたのだろう?
右の隙間は、軽自動車で天井が低い車種なら通りぬけ可能ですが、折れた枝で傷がつく可能性があります
それが嫌なら、ちょうどこの位置に計ったように駐車スペースがありますので、そこに停めましょう。

途中には、このように小さな滝があります。

10分位でこの通行止めのポイントに到着します。
2台の軽自動車が先ほどの倒木をすり抜けてきていました。
ここには、熊や蜂に対する注意書きがあります。
個人的に、深山の滝巡りを春先か晩秋に行うのは、蜂や熊との遭遇を避ける為です。
そのお陰で、地味な色合いの滝写真ばかりになってしまっています。
滝まであと2キロです。

出だしは、砂利が敷かれた歩きやすい林道です。
ご覧のようにひたすら登ります。
車止めからの500メートルは道がいい事と引き換えるようにずっと登りです。

1.5キロの看板を過ぎると、緩やかなアップダウンを繰り返しながら、少しづつ高さを稼ぐようになります。
2日前にふった季節外れの雪がまだ残っています。
路面には、杉の枝葉が堆積しています、
ぼんやり歩いていると、隠された泥沼にはまるので注意。

途中にある岩を抱いた樹木です。
岩の背中には、祠が祀られています。
正面の樹木の洞があれに見えてしまいますが気のせいです。



車止めから約30分。
平成2年完成の4つ目の砂防堰堤です。
そういえば、平成生まれのAV女優が登場!などというキャッチフレーズがありましたが、あれから7年も経ったんだな。
脱線しました。
この砂防堰堤を過ぎると、作業道は河原に下りて消滅します。

車止めから30分。
今これを書きながらタイムスタンプを調べて解ったのですが、この地点が時間的な中間点です。
距離は、あと600メートル位です。

いよいよ、1回目の渡渉です。
黄色のラインで進みます。
対岸の土手に道がついています。
この日は、水量が少なかったので、シューズでも濡れずに進む事が出来ました。

2回目の渡渉ポイント。岩の間は1メートル位。
飛び越えた先の岩は、45度位の角度が付いているので、更にもう一歩飛ぶ必要があります。
こちらから飛び出し、45度の岩に着地、その足で間髪いれずに踏み切ってその上の登山道まで上がる必要があります。

先ほどの渡渉点から50メートル位進むと、3回目の渡渉点が訪れます。
左側は、落差2メートル位の滝っぽい形になっています。

4回目の渡渉点です。本流に注ぐ支流です。
結構流れているなと奥を見ると…
小さく白い飛沫が見えました。
「あぁ、もうこれは行くしかないね。」
その2へ続く