三階滝 最上段 0033-1福島021-1


滝名称:三階滝、最上段(さんかいたき、さいじょうだん) Sankai falls Halfpace
所在地:福島県郡山市(ふくしまけんこおりやまし) Kooriyama City Fukushima prefecture  
滝落差:25メートル(最上段のみの見た目の落差です。)
滝 幅:10メートル
河川名:
その他:御霊櫃林道
駐車場:あり(路傍に5台程度停められます)
難易度:★★★★★(最下段から立木を頼りに土手を登ります。目を凝らせば、場所によっては獣道があります)
訪問日:2013年4月17日


福島県郡山市御霊櫃林道の三階滝の最上段です。
三階滝の中では、最大規模の滝。
4回目の訪問で懸案だった最上段を間近に見る事が出来ました。



3段目横の土手にとりつきます。
右にちらっと見えているのが3段目です。
土手に生えた、直径5ミリくらいの針葉樹と灌木を頼りに登ります。
写真に踏み跡のような斜めのラインが見えますが、ただ、落ち葉が積もっているだけです。
矢印の先辺りの枝をつかんだ時に、枯れ枝で根元からもげて重心が後ろにかかった時には、嫌な汗が背中を濡らしました。

矢印の先辺りからの3段目。
写真にたくさん写っている針葉樹を頼りにここまで登りました。
2段目は後回しにして最上段を目指します。
最上段を目指すには、更に高巻きをする必要があります。

黄色い線を登りました。
左下に見えているのが3段目の落ち口です。
この高さで既に2段目の落ち口より10メートル以上高い所に来ています。
登っている時に、うえに獣道の様なものが見え、それが、横に続いて最上段方面に伸びていた事もあり、とりあえずそこまで行ってみようと思い登りました。
黄色い線が画面右端で90度手前に曲がっていますが、下から見た時に、獣道に見えた部分で、幅30センチ位の幅があり、シカのふんがたくさん落ちていました。
林道から沢に入った時に両側に見えた山と同じ位の高さまで登ったので、林道対岸の山が見えるようになってきました。

2段目を見下ろします。
ここは、30センチ位の平場と立木があって、ホッとできるスポットです。
さて、この先は…

手前からの5メートル位は、灌木もなく、歩けそうな場所は、崖下に向かって45度位の角度が付いていて、幅は、20センチ位しかありません。
うっすらと積もった落ち葉に遮られ、路面の状態も下草の生え方も解りません。
滑った瞬間なすすべもなく25メートル滑落します。
もし、ここで滑落した場合は、2段目の滝壺がある広場に落ちる事になり、自力で脱出するには、また、この場所まで登りかえすしかありません。
携帯は、もちろん圏外。救援を呼ぶ事も出来ません。
黄色い線のルートで、行く事に決め、いよいよ一歩を踏み出します。
写真左上から下りてきている枝にたどり着くまでは、安全装置はありません。
その枝も、安全かどうか解りませんが…
写真に写っている一番手前の位置まで移動して振り返ってスタート地点を撮影したのが次の写真。

枯れた倒木の位置が、スタート地点。
立って写真をとっていたので、最初の難所が写っていませんでした、この岩を乗り越えるのが最初の難所でした。
次は、先に見えていた枝の所まで手がかりなしの崖を渡るのが次の難所です。


最も危険な場所を通過しました。
落ち葉の陰には、鹿のふんが落ちていたので、時々鹿が訪れるようです。
画面中央、木がたくさん生えている根元が、今回の最終到達地点。
この先、滝つぼへは、10メートル位の急斜面になりますが、半分位まで手がかりが無く、仮に下りる事が出来ても登りかえす事ができません。
楕円形の滝壺唯一の開口部は2段目の滝のみですが、15メートルの断崖です。

パノラマモードで。
解像度が下がり、白っぽい色合いになるので、CGツールでコントラストを調整しています。

到達点頭上の岩場。
なにげにオーバーハングしています。

帰路に入ります。
少し戻った所からパノラマモードで、コントラストをパソコンで調整しています。
中央の木が数本生えている所が、到達点。
尾根が張り出している様子が見てとれます。
下の段から見上げた時に、滝自体が、45度位傾いている事と、この尾根が張り出している事で、最上段はよく見えません。
この滝の訪問記を拝見すると、多くの方が、見た目より浅い角度に見えると記載しています。
各段の間には、横に流れる部分があり、また、最上段は滝下の広い空間の為に、奥まっている為、滝の角度が浅く見えてしまいます。


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