男滝 0018福島010


所在地:福島県塙町
滝落差:10メートル+2メートル位+3メートル位
滝 幅:3メートル
その他:
駐車場:あり(13.03.12現在倒木の為駐車場まで行けません、路傍の広い所に停めましょう)
難易度:★★★★★(ひたすら倒木を潜り、崩落を乗り越え、藪をこぎ、途中からは、沢に下りて川を何度も渡ります。もちろん、沢に下りても倒木が無くなる訳ではありません。約40分程度)
訪問日:2013年3月11日

吉成公園として整備したものの、現在は、廃墟と廃道になっています。
去年の春先に訪れた時は、駐車場まで入れましたが、今年は、倒木(根こそぎ倒れたものもあれば、途中から折れたものもある)の為、駐車場までは入れませんでした。
道中、看板がありますが、その案内に従うと、崖の上に出てしまいます。
男滝、女滝周辺に来ると、崖上から道のようなものが下って来ていました(たどっていないから定かではありませんが)もしかすると、崖上から下へ下る道があったかもしれません。
注意点、周辺は、杉の植林地です。スギ花粉症の方は、近づかない方が賢明です。



吉成公園の駐車場は、ダートを少し走ります。
これは、舗装から10メートル位の所に倒れている杉。
この杉は、根こそぎ倒れていました、これは、なんとか乗り越えたのですが…

枝の途中で折れた木が道路をふさいでいます、この為、これ以上車で進むのを断念し、一旦舗装されている所まで引き返して車を停め、徒歩で滝を目指しました。

この細い松は根こそぎ倒れていました、去年この辺りまで来た時は倒れていなかったので、この一年の内に倒れたと思われます。

また、倒木です、地面からは1メートル位の高さしかないので、なんとか、潜りますが、その先には、枝が細い雑木が倒れていて、こちらは、踏んで押し上げて無理やり通りました。
帰りにここを通ると思うとかなりうんざりします。

分岐に来ました、滝の正面に行くには下ですが、とりあえず上も見てみたかったので、上を選びました。
倒木が無ければ、軽トラクラスの車両が通れるくらいの幅があって快適に歩けるのですが…
この先も、倒木の連続で、相当苦労しました。

滝の上に出ました。
地図によると女滝の側に神社マークが描かれています、滝のある沢にはそのようなものは見当たらなかったので、この崖の上の広場のどこかにあるのかもしれません。

枝の向こうに男滝の上段が…写真では全然分かりませんね。

丁度崖下に女滝がありますが、樹木に遮られ見る事ができません。
目の前の土の斜面にうっすらと踏み跡があったので、それを辿ります。
落ち葉と土の斜面は、足がかりが無くて踏ん張る事ができません。
以外かもしれませんが、岩の斜面より土の斜面の方が圧倒的に登りにくく、滑落の危険性が高くなります。
5ミリくらいの細い木を掴んで無理やり登りました。

ようやく女滝が見えるポイントまで来ました。
ここにいた時は、この斜面を降りられそうな気がしましたが、下から見上げた時にそれは気のせいだと悟りました。
ここにいてもらちが明かないので、分岐点まで戻ります。

10分程度で分岐まで戻りました。
先ほどの分岐から下へ進みます。

1分程でこの広場に出ました。
正面には…

ベンチがありました。
この広場に歓声が響いていたのはいつの事だろう?
ベンチの横で踏み跡が途切れます、今は、落葉期なので、樹木の向こうに踏み跡が復活するのが見えますが、それ以外の時期は、見失うかもしれません。
 
この周辺には、人工物が存在しています。
この先は、登山道然とした道になります。
ここまでがそうだったので、予想していましたが…

この倒木により、完全に道がふさがれています、この木の間を無理やり突破するより、1メートル位下って川まで下りた方が楽と判断し、土の斜面を滑り下ります。

水面が赤く見えるのは川底の藻の色です、水は驚くほど冷たく透明です。

正面には巨大な砂防ダムが見えてきました。
これを越える為の踏み跡が斜面についているのですが、倒木により途中で通れなくなっています、そこで、この横の斜面を無理やりよじ登って砂防ダムをクリア。
さらに先へ進みます、斜面には、砂防ダムの水面から2メートル位の高さに踏み跡があります。(この踏み跡は、靴底一つ分くらいの幅しかありません)
15メートル位進むと…

倒木により、踏み跡は完全に消滅していました。

連続して訪れる局面、こちらは、地面の色から、倒れて間もない感じが見受けられました。

こちらは、帰路に撮影、先ほどの倒木から河原までの踏み跡です。靴幅一つ分の落ち葉で滑りやすい道です。
水面までは2メートル位水深も1メートル位なので、よほどの事が無ければ、命をとられる事はないと思いますが、モチベーション低下とと防水機能のない持ち物の破損と言う衝撃を受ける事になるでしょう。
慎重にやり過ごし、ようやく河原に降り立ちました。



河原に出たからと言って状況が良くなる事はなく、倒木と、水流の状況を観ながら、川を何度も渡ります。
倒木を橋変わりにして渡ったり、飛び石をしたり…
幸いに、水量が少なく、シューズでも濡れる事はありませんでした。

正面に杉が立っていますが、あの場所が男滝と女滝がある沢を隔てる尾根の突端部。
ようやく、到着です。
まずは、男滝から…

そして、ここにも倒木が…
大量の写真を載せてしまいましたが、ご覧のように、相当数の倒木があります。
また、崩落により踏み跡が消失していたり、滑りやすい落ち葉と土の僅かな踏み跡の部分を突破する必要があります。(滑落すると川にどぼんです)
季節が進むと、野性動物との遭遇や、植物の生育等の新たな脅威が生まれます。
その道の達人には造作のない事ともいますが、自分も含めた素人はかなりの危険をはらみますので、注意して行動を。

マップは後ほど