山001 那須連山「朝日岳」


朝日岳山頂

日本百名山のひとつ那須岳
那須岳は、茶臼岳(1915m)、朝日岳(1896m)、三本槍岳(1916.5m)の総称。
三本槍岳は2008年10月、茶臼岳は2012年5月にそれぞれ登頂。残る朝日岳もいつの日か…と、毎日見上げる那須岳に思いをはせていました。
そして、梅雨前最後と思われる休日にそれを決行する事になりました。
送迎で出発時間が遅れ、那須高原SAスマートインターを降りた時には既に9時をまわっていました。高速道路から見えた朝日岳は上空に雲が浮かび、時々山頂が雲の中に入る程度でしたが、上に上るにつれ雲の量が徐々に増えてきます。
この日の那須町の天気は午後から曇り。「ちょっと曇り始めが早いな」と、気持ちは焦ります。そこに追い打ちをかけるように駐車場が満車。空きができるまで10分程待つ事になってしまいました。
準備が整い県営駐車場(標高1470m)を出発したのが9時53分。


登り始めの鳥居。

山の神。

序盤は階段が続き、一気に比高をかせぎます。
森を抜けるとまもなく中の茶屋跡。駐車場から峰の茶跡までのちょうど中間地点。ここから先は、余笹川の源頭の沢を右手に茶臼岳を左手に見ながら少しずつ登ってゆきます。
沢に沿って(と、言ってもかなりの高度差はありますが)緩やかに上る様は林道のそれに近いものがあります。
途中、曇っているので、直接の暑さはありませんでしたが、汗ばんできたので上着を脱いでタオルを頭に巻きました。


手前の山に隠れていた朝日岳の頂上付近が見えてきました。

峰の茶屋跡の避難小屋(標高1725m)におよそ40分(歩行距離1.4km)で到着。息をあげないように抑え気味のペースで進みました。

峰の茶屋跡は、茶臼岳方面、三斗小屋方面、朝日・三本槍方面、峠の茶屋方面への道が交差する十字路で百人以上の登山者が休憩していました。

余笹川の源頭から那須市街地方面。
砂防ダムが連なる深い沢の先に遠く那須の町並みが…霞んで良く見えません。

ガレた斜面が続いていますが、この斜面に三斗小屋方面へ至る登山道が続いています。谷底に小さく避難小屋が見えています。


剣が峰と朝日岳

5分程休憩し出発。ここから山頂まで1.2kmで標準タイムは50分。まずは左に写るピーク剣が峰を回り込みます。
13分程でちょうど裏側の恵比寿大黒。ここで尾根をまたいで那須塩原の山並みが見えるようになります。


恵比寿大黒

那須塩原の山並み。

ここから朝日の肩まで鎖場の連続で気が抜けませんが、楽しくて仕方がありませんでした。この頃になると時折ガスで遠くの視界が悪くなってきます。


行きと帰りの写真が混ざっていますが、とりあえず、落ちたら彼岸の彼方です。

11時10分、峰の茶屋跡から約33分(歩行距離1km)で朝日の肩(標高1840m)。あと200mで山頂です。


朝日の肩。山頂は目の前。


下から雲が吹きあがってきます。

ついにここまで来たんだなと少々感慨にふけ、5分程休憩したのち出発。

少し登った所から朝日の肩と三本槍方面。稜線の小さい棒も人です。
一体何人この山にいるんだろう?

頂上はあと少し。

ちょっと下をのぞいてみる。
猛烈な勢いで雲がわき上がっています。

急な斜面でしたが、一足一足ゆっくり踏みしめ11時25分。山頂到着(標高1896m)。
歩行距離2.6km、標高差426m、休憩10分含めると1時間32分。


山頂1896m


麓から見ればすっかり雲の中ですので、遠くは見渡せませんでしたが、雲が次々に湧き上がり壮観でした。
今にして思えば、あの時が梅雨に入る瞬間だったと思います。


朝日の肩を出発。


鎖場の辺りまでは青空も見えていたのですが、剣が峰を回り込むあたりから雲が垂れこめてきて、気温も下がり風も強くなってどんどん視界も悪くなり、峰の茶屋跡についた時には、朝日岳、茶臼岳共にすっぽりと雲に覆われてしまっていました。

駐車場についたのは12時53分。出発してからちょうど3時間でした。
今回はストックを持ち込みましたが、その後足腰が余り筋肉痛にならなかった事から(腕はなりましたが…)効果は絶大ですね。
さて、次はどこに登ろうかな?